木酢液って凄い!!

「大変だ!!」ヨメに言われて玄関を飛び出し
それを見上げると、
確かに大変なことが起きていた。
家の小さな庭には数年前に植えられた桜の木がある。
いつの日か家で花見が出来たらいいね、と楽しみに園芸店で苗を買った。
それが、今では細いながら高さ3メートル以上になり、枝も横に伸びまくり、
どうしたものか、なんて憂慮してたところだった。
ところが、伸びた枝をどうのこうのいう前に
細い枝という枝に赤みがかった毛虫が大量発生して、
葉を食べ尽くそうとしているのである。
全長5センチほどのそいつらの動きの速いこと。
木の下は赤茶色のツブツブの糞がクリスピーチョコアイスのようだ。
桜の木の葉全体の三分の一はすでにハゲ坊主にされていた。
何もしなければ木は枯れるかもしれないし、大嫌いな蛾の大発生も必至である。

どうしよう?
退治するしかない。無抵抗ではいられない。
オーガニック農家さんは一匹ずつ手でつまんで処分するらしい
はたまたバーナーで焼き殺すバラ愛好家なんて話も聞く。
その根性はない。

とりあえず、殺虫剤か? 代々木公園あたりで大量に噴霧しているようなやつ…
でもねえ…と決めかねていたら
ヨメが木酢液を試してみようと言う。
彼女のかかりつけのお医者さんが勧めてくれた「生命農法」という
本の中に木酢液のことが書かれていて、以来こだわりの木酢液を
手に入れたヨメはチビチビと土やら体に使っていたんだそうだ。
てっきり、薄めてスプレーするのだと思ったら、
希釈した液体を桜の木の根っこの周りに、2Lほど撒いただろうか。

翌朝、木を見ると、そこらじゅうを這い回っていた毛虫が一匹もいない。
正しくは上の方の数本の枝の先端にすべての毛虫が集まっていた。
しかも動く気配が全くない。
死んでしまったのか。それとも仮死状態なのか?
根っこが吸い上げた木酢液を木が吸い上げて、全体に行き渡ったのだ…
地面からは、スモーキーな良いニオイがプンプンする。

とにかく、このチャンスを逃してなるものかと高枝伐りで、
つまんで、枝ごと取り除いた。
棒でつっついても動くような、反動で戻っただけのような、
そんな状態である。

無菌室のような見せかけの自然の公園がいいか
害虫だらけの自然がいいか
たぶん、多くの現代人は無菌室を選ぶだろう。

また、一般に出回っている食材。
生産者も好きで農薬を撒いているわけじゃない。
ただ薬剤で虫を殺し、ほかのさまざまな生物も同時に
殺してしまうようなことが解決策になるとは思えない。
食物連鎖は繊細なバランスに成り立っている。逆に
耐性をもった強力な害虫の大量発生をさせて
いるんじゃないだろうか?
ここまでの効果をみせた木酢液だって一種の薬であるし、
濃度を誤れば木を枯らしてしまう。

何事もほどほどがいいのじゃないだろうか。

取り残しがあった枝の上に残っていた毛虫は黒っぽい色になっていた。
ビニール袋に枝ごと入れておいた毛虫は月曜日の朝、
燃える日に出してしまえと思ったが躊躇していたら、
ヨメが土の堆肥コーナーに埋めてくれた。



*枝の先端にビッチリと集まった毛虫。(閲覧注意)と書かなきゃいけないので写真は掲載しません。
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by yoshirohigai | 2014-09-22 12:10 | 写真メモ

写真家 樋貝吉郎(ヒガイヨシロウ)が日々の暮らしや3板「スノーボード、スケートボード、超たまにスノースケート」をはじめバックカントリーのことを気ままに綴るフォト&コラム 。樋貝から最新のメッセージ「この滑りを何が何でも記録して欲しい! という撮影を希望するひとの連絡をおまちしてます」。お問い合わせ先 http://studiofishi.com


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