THE FOURTH PHASE

トラビス・ライスのTHE FOURTH PHASEは予想に違わない衝撃をもった大作で名作だ。
ヒルズの試写会場に集まったスノー系のライダー、メーカー、メディア等の
関係者は数百人に及んだ。
この映画を観た人たちはそれぞれさまざまな感想をもったことだろう。
トラビスのインタビューはもちろんだが日本のスノー業界人が
どう思ったのかを聞いてみたいと感じる。
予算、ライダー、スケール…
やっぱりアメリカ本国はすごいね。自分たちとは別の世界だと思うのだろうか?
むしろこのムービーに純粋に引き込まれるのはスノーボードをやらないひとたちかもしれない。
多くのスノーボーダーが彼のようなことをやりたいとは思っていないのは周知の事実だ。
20数年前にアラスカを訪れたときに、これからゴールドラッシュが起きると
思ったが、実際にアラスカを目指した日本人は両手両足で数えられるほどであるのだから
とは言え、ロケーションは日本の白馬が大きく取り上げられ、美谷島慎も
しっかりと紹介されている。日本にはいろいろな意味で潜在能力があると教えてくれるのはいつも海外からだ。

トラビスという特別な主人公をたてなければ、この映画はなりたたない。
カメラの前でシリアスな表情を平気で出来るアメリカ人的なやり過ぎ感はあるが演出感はない。

行動力とは何かということを考えさせられる。何が彼をここまでやらせ、モチベーションを
駆り立てるのだろう?
ライディング、水の飛沫や空を舞う雪を微細に切り取った映像クリップの数々は映像機材の進化だけでは語れない、ライダーの培ってきたスキル、撮影クルーの忍耐力、ロケーション、天候、それらを見えないところで支えた数多くの人々があってこそ、残ったものなのである。
地球の70パーセントを覆っている水をテーマとしている。この地球というフィールドで文字通り体を張って遊んでいる。その純粋さとひたむきさが何より素晴らしい。

予算があれば映画が出来るのではない。思いがあれば予算が集まるのだ。

映画を見終わり、興奮冷めやらぬなか、一時間ほど歩いた。渋谷の繁華街を抜けるパワーが無くなっていたので、ようやく電車に乗ると週刊誌の吊り広告が目に入ってくる。スケープゴートの
いじめ社会が目に入ってくる。あー日本はローマ時代にコロッセムでライオンの餌食を大観衆に
観せて、日頃の鬱憤を晴らさせようとしたのと同じことをやっているんだな。
スノーボードに出会えてよかったな。
みんな命がけで遊んで、表現している。
かけがえのないメッセージをありがとう。
c0187449_1256545.jpg

[PR]
by yoshirohigai | 2016-09-16 13:02 | その他

写真家 樋貝吉郎(ヒガイヨシロウ)が日々の暮らしや3板「スノーボード、スケートボード、超たまにスノースケート」をはじめバックカントリーのことを気ままに綴るフォト&コラム 。樋貝から最新のメッセージ「この滑りを何が何でも記録して欲しい! という撮影を希望するひとの連絡をおまちしてます」。お問い合わせ先 http://studiofishi.com


by yoshirohigai
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30